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天然のうなぎより養殖のほうが美味しいってほんと?

天然のうなぎより養殖のほうが美味しいってほんと?

2017-07-31

暑くなり、うなぎを食べたい季節になってきました。

父の日、土用の丑の日、夏バテ防止にと、うなぎが食卓に登場する機会も多いことでしょう。

そんなうなぎですが、現在はほとんどが養殖のものであることをご存知でしょうか。

今回はそんな養殖うなぎと天然うなぎの違いをまとめてみます。

 

養殖うなぎと天然うなぎ

一体どんな違いがあるのか

天然と養殖のうなぎの豆知識

冒頭にもお伝えしました通り、現在私たちが口にしているうなぎのほとんどが養殖のものになります。

割合にすると、99%以上が養殖うなぎであり、天然うなぎは大変貴重なものになってしまっています。

うなぎは中国、韓国などの東アジアやドイツ、フランス、スペインなどの西ヨーロッパで多く親しまれていますが、世界的に見ても養殖うなぎがほとんどです。

養殖うなぎは、稚魚であるシラスウナギを捕獲し施設で育てます。

長年の経験を経て養殖の技術は進化し続けており、2010年には独立行政法人・水産総合研究センターが、うなぎの完全養殖を成功させました。

一方、天然うなぎとはその名の通り、川で釣り上げたうなぎのことです。

 

養殖うなぎのシステムと天然うなぎ

うなぎの養殖方法

出典:浜名湖スターうなぎ (有)フルハシ : 浜名湖鰻の魅力

(浜名湖養鰻池。ビニールハウスの中で温度を一定に保つことにより、冬眠をさせない工夫。)

 

では、現在流通しているうなぎのほとんどを占める養殖はどのように成り立っているのでしょうか。

明治24年以来に日本で初めてうなぎを養殖させ、それ以来うなぎ養殖のメッカとして名高い静岡県では、浜名湖の湖畔に掘られた養鰻池で養殖がされています。

毎年12月から4月にかけ、黒潮に乗ってやってくるシラスウナギを捕獲し、養鰻池で育てています。

温暖な気候と、地下400mから汲み上げられた清水は、うなぎを育てるのに最適なのです。

また、岐阜県と愛知県にお店を構える「うなぎ屋 たむろ」では、自店や通販店で展開するうなぎの養殖を屋内で行うことで、品質の高いうなぎを常に提供することを可能にしています。

徹底した水温、水質管理のもと、一年を通し、高品質のうなぎが提供できる仕組みなのです。

 

養殖うなぎと天然うなぎ 味の違いは?

天然と養殖のうなぎ 味の違い

出典:うなぎの北浜商店 -地元高知の信頼できる養鰻場

ここまで養殖と天然、2種類のうなぎについてまとめましたが、ここからは、肝心の味は果たしてどちらが優れているのかというお話です。

まず、天然うなぎについてです。

結論から申し上げますと、天然うなぎはその生息している環境、水質、食べた餌など様々な外的要因の影響を受けます。

そのため味にバラつきがあり、美味しいと感じるものもあれば、独特の臭みがあるものもあり、好みが分かれてしまいます。

一方で養殖うなぎはそのようなバラつきは存在しません。

年中を通して上質なうなぎを追い求めた末に確立されたシステムですから、味や品質を一定に保つことができるので、そうした理由からも現在の養殖うなぎの多さに繋がっているのでしょう。

 

養殖うなぎに期待されること

うなぎ養殖は99%以上を占めますが、一方で、稚魚であるシラスウナギの捕獲量は減少の一途を辿っており、価格高騰を招くなど、決してやさしい展開ではありません。

今後完全養殖の商品化も視野に入れられており、この状況にテコ入れがされることを期待するとともに、養殖うなぎは高級魚の名に恥じることのないような上質なうなぎを提供していくことでしょう。

 

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